夕焼けちゃんねる その１１１９ 『中国の大問題』

月曜日の日替わりナビは本です。
今日は、愛知県出身で、伊藤忠の社長、会長を経て、民間人初の中国大使を務めた
丹羽宇一郎さんの本、『中国の大問題』をご紹介しました。

商社マンとして３０年、中国大使として２年半。
中国の政財界のトップたちと付き合い、
中国各地を精力的に回ってつぶさに見てきた丹羽氏が、
私たちの知らない中国が抱える問題点をわかりやすく伝えてくれています。

また、尖閣諸島問題をきっかけに、なぜ日中関係がここまでこじれたのか？
そして、中国との密接なパイプなき今、
日本が進むべき道についての提言も非常に興味深いものがありました。

この本のタイトルこそ『中国の大問題』ですが、
読み進めていくうちに『日本の大問題』のほうが気になってしまう・・・そんな１冊です。

親中派のイメージで、
中国大使時代は一部の人たちから“売国奴”とさえ言われた丹羽氏ですが、
この本を読むと、日本の国益を第一に考え、しごくまっとうな意見を言う人という印象。
今後の日中関係のあり方を考える上で、ぜひ読んでおきたい１冊です。