台湾茶専門卸業「Tea Bridge」 浦山 尚弥さん
本日のゲストは先週に引き続き、台湾茶専門卸業「Tea Bridge」の浦山尚弥さんでした。
今週は、台湾ウーロン茶の魅力についてのお話からスタートです。
烏龍茶は発酵茶。摘んでから一度日光にあてて萎びさせて発酵を促し、
その後炒り蒸しのような作業で乾燥させ、丸く形を整えます。出来たお茶を淹れて
味見(台湾語では試茶という)をするときに大事なのはお茶の色の透明度と香り。
そして味わいです。
先週お話が出た「紅水凍頂烏龍茶」は、紅茶のように澄んだ紅色、いい香りがたって、
味は甘みがあってまろやかなウーロン茶。実は私も、この「紅水凍頂烏龍茶」を分けていただいて飲んでみましたが、淹れると本当に見とれるほど綺麗な紅色にびっくり。
味も香りも最高でしたよ。
私たちが台湾旅行に行っても、なかなかいいウーロン茶を買うのが難しいんですが、
浦山さんのアドバイスは「いろいろ試飲して自分の好みの味を見つけること」だそうです。
先週お話が出ていた“茶館”でいろいろ飲んでみるといいかも知れませんね。
値段は150g500~600元(およそ1500~1800円)ぐらい出せば、まずまずのものが
買えるそうです。
ウーロン茶を淹れるときは、
「お茶の量は多過ぎず少なすぎず、お湯の温度はぐらぐら煮立つ100度がいい。
いいお茶なら5~6回は飲める」ということですので、ご参考に。
浦山さんは、これから台湾ウーロンの販売をしてその魅力を日本に伝えて
いくだけでなく、台湾に日本の文化も伝えて行きたいんだそうです。たとえば、
日本の急須、特にこのあたりの常滑焼や万古焼の、取っ手が横に付いたような
形のものを台湾で紹介したいなど
(横にとってが付いている急須は、台湾や中国では珍しい)。
「台湾の人たちはとっても人柄がいい。この人たちとの付き合いを深めたい」
という浦山さんのお話には、実感がこもっていました。
浦山さんが販売するお茶を手に入れたい方は、インターネットで「烏龍茶職人」で検索すると出てくるそうですから、そちらから注文をしてください。
来週は、北京の清華大学機械学院教授の張剣波さんをお迎えして、
中国における新エネルギー自動車(次世代自動車)の発展戦略についての最新情報を
お伺いします。普通なかなか聞けないお話ですので、ぜひお楽しみに!
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第68回 「台湾茶の魅力」
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